第45回九州芸術祭文学賞 地区優秀作11編が決定

第45回九州芸術祭文学賞の地区入賞作が決定した。
応募総数は282編(前回比4編増)。九州8県と3政令指定都市の11地区でそれぞれ地区選考を行い、地区優秀作11編と次席11編を選んだ。

H26九州芸術祭文学賞地区優秀作・次席の作品名・著者一覧(PDF)

地区優秀作の11編を対象に、作家の五木寛之、村田喜代子、又吉栄喜、「文學界」編集長の武藤旬の4氏による最終選考会を来年1月下旬に東京で開き、最優秀作が決定する。発表は1月30日の予定。

第45回九州芸術祭文学賞作品を募集

九州文化協会は第45回九州芸術祭文学賞の作品を募集する。応募資格は九州・沖縄在住者であること。400字詰め原稿用紙で55枚~60枚の未発表作品を対象とする(パソコン打ちも可)。募集期間は2014年5月1日(木)~9月1日(月)必着。九州8県と3政令指定都市での各地区選考を経て、来年1月中旬に東京で最終選考が行われる。最優秀作には賞金30万円と副賞の「青木秀賞」(20万円)が贈られる。
問い合わせや、これまでに刊行された作品集(定価1000円)の購読希望は九州文化協会=092(406)8581。
募集要項はこちら

故秋山駿さんの後任中央選考委員に又吉栄喜さん

又吉栄喜 中央選考委員で昨年10月に逝去された秋山駿さんの後任に、沖縄県地区選考委員の又吉栄喜さんが就任することとなり、表彰式で発表された。又吉さんは九州芸術祭文学賞の第8回最優秀賞受賞者。「豚の報い」で第114回芥川賞受賞。
第45回から、五木寛之さん、村田喜代子さん、『文學界』編集長とともに東京での最終選考を務める。

「年齢も個性のひとつ」平野さん 長崎で初の表彰式

第44回九州芸術祭文学賞(九州文化協会・九州沖縄の各県・政令市主催、福岡文化連盟、西日本新聞社など共催)の表彰式は3月15日、長崎市の長崎原爆資料館ホールで開かれた。長崎県での開催は初めて。多田昭重九文協会長から表彰状と賞金30万円、副賞の青木秀賞(20万円)が最優秀賞の平野宏さん(長崎県)に手渡された。

記念写真受賞者を囲んで記念撮影

受賞作は平野さんが初めて書き上げた小説。69歳という高齢での受賞だが、挨拶に立った平野さんは「年齢も個性のひとつ。そこに強みもあるだろう。思い残してきたことを書き続けていきたい。たどり着いたところに何が開けているのか、ワクワクしている」と抱負を語った。

表彰式
多田昭重九文協会長から賞状を受け取る最優秀賞の平野宏さん(左)

式の後、芥川賞作家で同資料館館長の青来有一さんと、人気作家の角田光子さんが「小説の底力」の演題で記念対談。ともに1990年代に作家デビューした二人は、小説との出会いや苦労、互いの作品世界、これからの作品展望などについて2時間にわたり語り合った。

会場には平野さんのほか地区優秀賞・次席に選ばれた受賞者、中央選考委員の村田喜代子さん、田中光子さん(『文學界』編集長)、又吉栄喜さんをはじめ各地区選考委員、九文協役員、長崎県関係者と文学ファンら約300人が出席。記念対談に続いて懇親会が開かれ、受賞者を囲んで約60人が和やかに歓談した。

第44回九州芸術祭文学賞 表彰式・記念対談「文学の底力」

 

青来有一/角田光代
コーディネート田中俊廣(活水女子大学文学部教授)

 

一般公開の表彰式に続き、作家の青来有一さんと角田光代さんの記念対談があります。

 

1990年代にデビューした2人の作家は、小説を書くなかで何を考えてきたのでしょうか。2001年に「聖水」で芥川賞を受賞した青来有一さん、2005年に「対岸の彼女」で直木賞を受賞した角田光代さんが、小説との出合い、そして互いの作品世界について語り合い、文学がもつ力、文学の可能性を展望します。

◇と き 3月15日(土)午後1時開会(4時終了予定)

◇ところ 長崎原爆資料館ホール(長崎市平野町7-8)

◇記念対談演題「文学の底力」

◇定 員 300人(先着順)、入場無料

◇申し込み 往復はがきの往信用裏面に住所、氏名、年齢、電話番号を、返信用表面に申込者の宛名を明記し(返信用裏面には何も書かないこと)、〒810―0001 福岡市中央区天神1の4の1 西日本新聞会館12階 (公財)九州文化協会へ。返信はがきが入場整理券となります。

※当日会場の先着50人に第44回九州芸術祭文学賞最優秀作を掲載の文藝春秋刊「文學界」4月号をプレゼントします。

◇問い合わせ先 九州文化協会=092(406)8581、070(5277)2605

文学賞対談チラシ、青来さん×角田さん

第44回九州芸術祭文学賞最優秀作に長崎県の平野さん!

第44回九州芸術祭文学賞の最終選考を1月27日(月)東京都内で実施し、最優秀作に長崎県大村市の会社員、平野 宏さん(69)の「ワ~イ」が決定した。

表彰式は3月15日、長崎市の長崎原爆資料館であり、作品は文藝春秋刊「文学界」4月号に掲載される予定。

応募総数は278編。九州・沖縄8県と3政令都市から選ばれた地区優秀作11編を最終選考した。

「ワ~イ」は中古重機販売会社に勤める男の、ある島での、一日の奇妙な体験を描く。海辺に隠れ棲む一組の男女の焼身自殺などを「白昼夢のように描きながら圧倒的リアリティがある」(村田喜代子さん、以下同じ)「島を描きながら島のもつ聖性をわざと崩して異質な重機を配し、登場人物も小道具も意表をつく」「書き過ぎず、書きそびれていることがない(文体の高い完成度)」と高く評価された。

表彰式は3月15日(土)午後1時から、長崎市の長崎原爆資料館(長崎市平野町7-8)で行い、引き続き同会場にて「青来有一・角田光代 文学対談 」を行う。

長崎県対談チラシ 青来さん・角田さん

第148回直木賞受賞記念対談のお知らせ

第43回九州芸術祭文学賞表彰式に合わせて記念対談を行います!

表彰式の後、記念イベントとして歴史・時代小説作家の安部龍太郎さん(第148回直木賞受賞)と諸田玲子さんによる文学対談を実施します
入場無料ですので、皆様お誘いあわせの上来場ください!

148回直木賞受賞 記念文学対談

安部龍太郎さんVS諸田玲子さん

 演題「日本人はいかに生きてきたか~歴史・時代小説に見る日本人」

日本人はどのように生きてきたのか。日本人の心性とは・・・。歴史・時代小説の旗手である安部龍太郎さんと諸田玲子さんが、歴史上の人物を読み解き、日本人について、また激動の時代にふさわしいリーダー像について考えます。歴史・時代小説の魅力についても楽しく語り合います。

受賞記念対談 宮崎 20130208

受賞記念対談 福岡 20130208

 

福岡地区の方は翌日福岡でも記念対談を実施致します。

第43回九州芸術祭文学賞佳作に宮崎市の曽原さん!

九州芸術祭文学賞において 宮崎市の蘇原紀子さんに佳作

第43回九州芸術祭文学賞の最終選考結果を1月21日(木)実施し、、宮崎市清武町の小学校教諭、曽原紀子さん(50)の「青いうぶ声」が佳作に決定した。

最優秀作は該当なし。表彰式は3月18日、宮崎市の宮崎観光ホテルであり、作品は「文学界」4月号に掲載される予定。

応募総数は250編。九州・沖縄8県と3政令都市から選ばれた地区優秀作11編から最終選考を行った。

「青いうぶ声」は過疎化が進む離島が舞台。助産師として働き遠してきた90歳の女性がかつての記憶をたどり、今現在の問題とも向き合いながら“生”の意味を考えていく。「命のつながりを書く気構えに好感を覚える」(秋山氏)など命を取り上げる主人公に不妊の孫娘を絡め、心地よく読んでもらおうと意識している創作態度が評価された。

表彰式は3月18日(月)午後1時から、宮崎市の宮崎観光ホテル(宮崎市松山1-1-1)で行われる。

 

第1回九州芸術祭『文学カフェ』へのお誘い

第1回九州芸術祭文学カフェ」へのお誘い

まだ若干席に余裕がございます!是非この機会にお誘い合わせの上お越し下さい!

財団法人九州文化協会は、本年度で43回を数える九州芸術祭文学賞の一環として、新たに「文学カフェ」を立ちあげます。著名作家等を講師に招き、対談やトークの形で文学について気軽に楽しく真摯に語り合おうという企画です。年1~2回の予定で九州・沖縄の各地を巡回して開催します。

各地区の選考委員にも出席を願い、作家を志す人たちのための文章講座の要素も盛り込みます。

第1回目は、作家の片山恭一さんと小山内恵美子さん(第42回九州芸術祭文学賞最優秀賞)を招き、2013年2月10日、福岡市のアクロス福岡円形ホールで開催します。

演題 なぜ人は愛について語りそこねるのか
 ~ 愛を語るさまざまな文脈 ~

第1回九州芸術祭文学カフェ 対談
文学を気軽に、楽しく、語り合おう

片山 恭一氏           小山内 恵美子 氏

文学の重要なテーマでありながら、日常、口にするには気恥ずかしさを感じる「愛」。 ロマンチックな愛、性愛、家族愛などプライベートな愛から 隣人愛、神への愛といったパブリックな愛。そして世界的な視野に立った人類愛まで。 「世界の中心から、愛をさけぶ」の片山恭一氏と、 昨年「おっぱい貝」で第42回九州芸術祭文学賞最優秀賞を受賞した小山内美恵子氏。 2人の作家が、愛を語るさまざまな文脈について皆さんと共に考えます。

日 時 2013年2月10日(日)午後1時~3時30
第1部 対談「なぜ人は愛について語りそこねるのか
第2部 小説を書くということ ~ 体験的文章講座
作家 片山 恭一 氏  小山内 恵美子 氏
司会 梁木 靖弘 氏(九州芸術祭文学賞地区選考委員・九州大谷短大教授)

会場:アクロス福岡円形ホール(福岡市中央区天神1-1-1 tel:092-725-9111)
定 員 180人(先着順)
入場料 1,000円

共催 西日本新聞社・福岡文化連盟・福岡県・福岡市・北九州市

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◆申し込み◆ 往復はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、参加人数を記入し、 〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-1 西日本新聞会館12階(財)九州文化協会「文学カフェ」係へ。