1970年に誕生した『九州芸術祭文学賞』は、財団法人九州文化協会が九州・沖縄各県、福岡・北九州・熊本の3政令指定都市との共催で運営し、優れた作品と若い才能を発掘してきた。
最優秀作は、芥川賞に最も近い文芸誌とされる『文學界』(文藝春秋刊)に掲載される。中央の文壇の目が届きにくい地方の文学賞では異例のことであり、第27回最優秀作『水滴』(目取真俊)は芥川賞に輝いている。このほか、帚木蓬生、村田喜代子、又吉栄喜、大道珠貴の各氏ら芥川、直木賞作家たちもこの文学賞を受賞し、文壇にデビューしている。
<応募資格>
九州(沖縄を含む)在住者に限る。
<応募作品>
小説
※未発表作品一編に限る。(同人誌を含め既発表作品は不可)
<応募条件>
○400字詰め原稿用紙55枚から60枚まで
○パソコンの場合も縦書き。A4判で1行20字詰め20行のこと
○原稿には頁数を入れる
○読みやすい大きさの文字、行間を選ぶこと
① 原稿には住所、氏名(フリガナをつける、あればペンネーム)、生年月日(年齢)、職業、連絡先電話番号を必ず明記、簡単な略歴をつける。
② 原稿には400字詰め原稿用紙1、2枚程度の梗概(あらすじ)を必ずつける。作品はできるだけ当用漢字、新かなづかいを使用。
③ 文字は鉛筆で書かない。
④ 原稿は返却しない。必要な場合はコピーをとっておく。
※以上の条件が満たされていない原稿は初めから審査の対象にならない。
<募集期間>
5月1日~98月2日(必着 例年31日としていますが、今年は土曜日のため)
<原稿送り先>
居住する県、市の 「九州芸術祭文学賞作品係」あて
<作品選考>次の二つに分ける。
① 地区選考=九州各県、福岡市、北九州市、熊本市の11地区に分け、地区優秀作各1編、次席各1編を選ぶ。
②最終選考= 11地区の優秀作11編の中から最優秀作1編を選ぶ。(選考委員は五木寛之、村田喜代子、秋山駿、雑誌『文學界』編集長。)
<入選作発表>
①.地区優秀作
氏名は10月末~11月上旬発表。作品は各地元配布の新聞あるいは関係誌に掲載する場合ことがある。
②.最優秀作
氏名は翌年1月下旬発表。作品は文藝春秋発行『文學界』4月号に掲載。
<賞金など>
① 最優秀作には賞金30万円と「青木秀(しげる)賞」(賞金20万円)を贈る。(最優秀作の著作権は九州文化協会に属する。)
② 地区優秀作各編には、それぞれ賞金5万円(ただし最優秀作に選ばれたものは除く)、次席各編に賞金2万円ずつを贈る。
③ 文学賞贈呈式は翌年3月に行なう。
<作品集刊行>
『九州芸術祭文学賞作品集』(最優秀作と地区優秀作11篇を掲載)を刊行する。
過去の作品集をご希望の方は九州文化協会宛てお申込み下さい。